高橋あかねインタビュー

インタビュー中に「アートはもうちょっと日常に溢れていていいものだと思います」と語ってくれた高橋さん。ご本人の柔らかく、可愛らしい雰囲気が作品にも表れていることを実感しました。 akanetakahashi_01 ──アーティストになったきっかけを教えてください。  もともとは、絵を描いていたわけではなくデザイナーをやっていました。自分の作品を作りたくなって絵を習った時に、先生から有機物を描くことをすすめられました。  そこで、形がおもしろいと感じた野菜を描き始め、いくつかのパターンを作りました。知り合いに見せたところ、購入してもらえたり、レストランのイラストに採用してもらったりしました。そこから「絵を描く人」として活動しています。   ──人々にあなたの作品のどこを見て頂きたいですか。   偶然にできた素材の質感や色の重なりです。描き直しやコピーはなく、すべてその時に手で制作した一点のみです。絵からもし何か感じ取るものがあれば自由に受け取ってもらいたいです。   ──その「自由な受け取り方」は例えば否定的な意見でも気になりませんか。  それもきっとおもしろいと感じるのではないかと思います。なんでそう思われたのか聞いてみたいです。むしろ、興味がないと言われてしまうことが一番嫌ですね。 takahashiakane_02 ──野菜を中心に作品を制作されているそうですが、何かテーマはありますか?  特にありません。その時に描きたいと思ったものを描いているので、今後も作品のテーマが変わっていくこともあると思います。   ──作品の値段はどのようにして決めているのですか?  客観的に、自分で買うかな?という基準です。自分の作品に値段を付けるのは初めてだったので、まずは、「買ってもらう」ということを意識してみました。   ──素敵な作品なのに価格が安いのでシリーズ買いしてしまいそうです。(笑)  ぜひ買ってください!(笑) takahashiakane_03 ──好きなもしくは尊敬しているアーティストはいらっしゃいますか。  ジャンルイジ・トッカフォンドです。   ──その理由を教えていただけますか。  描くキャラクターにクスリと笑ってしまうような可笑しさがあります。絵の構成や色づかい、動画の幻想的な世界観は何度観ても飽きません。   ──映像作品からでも、平面作品に応用できる要素はあるのですか。  あると思います。全体的な雰囲気や、感じとる印象など、言葉では表現できない部分を参考にしています。   ──これからのアーティストとしての活動や展望があれば教えてください。  長く続けていきたいです。自分自身で縛りを設けず活動していきたいと思っています。将来は個展なんかも開いてみたいです。誰かの心に触れるものであれば、とても嬉しいです。   ──まだまだアートが成熟していない日本についてどう感じますか。  日本人にはもっとアートに興味を持ってほしいです。日本だと、アーティストはまだまだ特殊な目で見られてしまいます。  アートはもうちょっと日常に溢れていていいものだとも思います。だから3,000円でもいいし、立派な額がなくてもいいのです。「アート」と表現するとまだまだ堅苦しいなって思います。   ──自分を「絵を描く人」と表現するのはそのためですか。  はい、そうです。アーティストという表現にもちょっと堅苦しさをかんじますから。  日本は絵を買う人がなかなかいないので、一つ購入してみて飾ってみるといいと思いますよ。きっと「アート」へのイメージが変わると思います。   ──最後に、あかねさんにとってアートとは何かを教えてください。  「自分に対しての問いかけの場」です。 takahashiakane_04   高橋あかねの作品一覧 スクリーンショット 2016-01-13 22.22.11
インタビューの最中、言葉の節々から作品に対する愛、優しさを感じました。「アート」という難しい表現を使ってしまうとなんだかやっぱり堅苦しいですね。高橋さんと話していると「まずは絵を買ってみようかな」という気持ちになりました。 自分の大好きな空間に、家族が集まるリビングに、1日の疲れを癒す寝室に、自分がパッと見て素敵だと感じた絵が飾ってあるシーンを想像してみてください。高橋さんの作品は、家族が集まる温かい空間にぴったりなはずです。