見えないものを描いているため、抽象画が多いです。
本来抽象画とは、絵画にとって本質的では無いものを取り除き、形や色そのものの調和の美しさを合理的に描くものですが、私はそこにテーマをもたせ、思考を抜きにして直感的に描く下書きなしの画法をとっています。
ぐるぐるシリーズは、宇宙の法則を表しており、人との出会いにも、宇宙の法則が成り立っているという考えに基づいて描いています。
完全体である丸は私達を、中心から直感、感情、思考を表し色で表現しています。利益を追及する社会の流れの中で直感(根拠も利益も無いけれどやりたいと思う事や、 いいなと思う事など。)をないがしろにしている人が多いですが、この3つのバランスがとれたとき世界うまく回り始め、いろいろなつながりができ、世界ができていくという事を表しています。丸のつながりによって出来る背景は、丸同士の重力によって出来る歪みであり、関係、雰囲気、世界でもあります。またそのつながりによって何かしらの結果を伴うこともあります。モビールもこの宇宙の法則シリーズに含まれ、人と人とだけでなく自然とのつながりも表した作品となります。
また、左右の目の大きさが違う女の子こまこシリーズは直感で動く事の大切さと、それを楽しむ姿勢、またその様子を見守り一緒に楽しむ天使たち(天使または守護霊であり、ウサギや猫で表しています。)を描いた作品となっています。
左右の目の大きさが違うのは、自分を見つめる目と、他人を見つめる目であり、自分を見つめる目で自分の直感に触れ何がしたいか感じ、他人を見つめる目で、他人とのつながりを感じ行動を起こすことを示しています。また、下のロジックな模様は世界の成り立ち、法則を表しています。
各作品では、それぞれさらに細かいテーマがありますので、絵や題名、説明などからヒントを得て、何を表しているのか考えながら見ていただけると、さらに楽しんでもらえると思います。