日本庭園の枯山水を壁面作品として再構築しようとする試みから制作を始め、盆石の技法や素材研究を通じて独自の表現を発展させる。試行錯誤の過程で、白砂を想起させる粒子素材と蓄光表現を融合させたことで、暗闇の中に第二の風景が立ち現れる作品世界を見出した。
その光景は、幼少期を過ごした鳥取で見た満天の星空や天の川の記憶と重なり、「ルミナスアート」と呼ぶ独自の表現へとつながっている。
作品は周囲の光環境によって姿を変え、可視と不可視、静と動、物質と余韻といった対立する要素の共存を探る。陰陽五行思想を背景に持ちながらも、それを象徴としてではなく、世界を捉えるための構造として扱っている。
発光する枯山水シリーズとフルイドアートシリーズを通じて、静寂、宇宙的広がり、そして知覚の奥に潜む感覚との出会いを試みている。