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以降、2018からは公募展出展休止・サイト活動　　　　　　　　　　　　　　　　　　　各地で個展多数　　　現在　無所属

炭材作品　通信講座開設

今回は身近なペット、ニャンコの描き方の一例です。　体毛の色は様々ですが、真っ黒な炭材で描く場合は黒猫の方が手間暇がかかる反面、描きごたえはあります。　ご自宅のペットなど、ご参考にして許される時を過ごして頂けましたら幸いです。

①　この様な写真を絵にする場合は、デッサンといっても眼の位置、鼻の位置を捉える事しかできません。　ワンコやニャンコの場合は輪郭を捉えようとしても、元々体毛ですからハッキリと輪郭線を描くのは良くありません。　明確に描くと後で消しづらくなりますから、殆ど点に近い細線で自分が分かる程度のデッサンで結構です。　バックのボカシの時、体毛の輪郭を想定しながらの作業となります。

②　眼鼻の配置を決めたら写真を見ながらアバウトで構いませんから毛並みを描いていきます。　この時点では果たして絵になるかなぁ・・なんて思いながらの作業ですが、ある意味作品のベースとなりますから心持ち気合を入れなおします。

③　②で描いた線をボカシます。　紙に指紋が付いたら消せなくなりますので基本、手袋着用での作業となります。　ボカシ作業が終わったら、眼の位置を重点的に描いていきます。　今回の場合は眼に着色しますから輪郭だけとなります。　着色無しの場合は先にきちんと描き込んでも構いません。　生物画の場合は眼が一番のポイントですから、最初にきちんと描いていくのがセオリーです。

④　眼の部分以外にも少しずつ加筆していきます。　眼がシロヌキの状態ですから何となくイメージが浮かびませんが、この時、眼がいかに大切なポイントとなるか再認識させられます。

⑤　眼に彩色を施します。　眼を描き込んだことで、一気に生気が吹き込まれます。　写真を参考に自分なりに多少の創作は構いませんが、オーダーアートの場合はあまり加工すると異なったイメージの仔になってしまいますから注意は必要です。

⑥　さあ、いよいよ完成に向けての作業となります。　黒い子の場合は手間はかかるし、紙の汚れも気にしながらの作業となりますが、仕上がりは作品が締まります。　写真を綿密にチェックしながら、最後に髭を入れ、サインをしたら完成です。　写真で判り難い箇所は自分なりに創作しますが、オーダーされる場合、描く側の負担が少ないほどいい作品に繋がります。