決して平坦ではなかった人生を振り返ると、どんな経験も感情も一つとして無駄なものはなかった。

これまでの道のりは、深く精神的な作品表現のためではないかと気がついた時、それまでのキャリアを捨て画家となる道を選んだ。

偶然性を活かした描き方を好む私は、作品の制作過程にも必然性を感じている。

落とした絵の具の一滴にでさえ、全ての偶然が必然だったと知らせてくれているようで、心から満足する。

作品を通して、全ては今に、そして未来に繋がっているのだと伝えたい。

Concept

偶然の重なりあいが現実を生み、人生の意味に気づいた時、それらが必然であったことを知る。

作品を通して、「愛」と「命」をテーマに、偶然性の織りなす現実とその先にある必然の知を表現する。