クリームソーダ
所属
フリー
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経歴
武蔵野美術大学 造形学部油絵科 卒業
作品の注目ポイント
「春の泡の中でキミと踊りたい」
30cm×30cm(レコードジャケットサイズ)
アーティストになった理由
自分には表現したい気持ちがあると思ったから
メッセージ
「在るということ」をテーマに"風景"画を描いています。
ここでいう風景とは視界で見えるものだけではなく、自分自身がその空間に滞在しているその存在自体を指します。情景を風景(みえるもの)として捉えています。
この世に不変のものはなく、だから人間は繋ぎ止めたいと願うのだと思います。流れ行く日々を愛おしいと想うと同時に、私は瞬間(刹那)を作品に落とし込むことによって、感情や匂いをはじめとする五感の全てや、それが在った空間を忘却から掬いだし、繋ぎとめておきたいのかもしれません。
私にとって作品は記憶であり、記録です。知覚できるその全ては事実でありますが、主観的な出来事でしかありません。そして存在というものは不確かですが、私という存在は不確かでも作品は目の前に在り、それを確認することができます。感情や思考など視覚化できないものを作品を通して追体験したり、「鑑賞」することによって、自分の存在を形作ることが出来る気がするのです。また作品を通して他者と主観を共有し、議論することもまた私という存在を再確認する作業になり得ます。私は私という存在を通して他者を知り、他者を知ることで私を知ることに制作の意義を見出しています。
生活しているとき、視界はこの世界の全てを捉えてはいません。感情と触れ合うようにこの世界の形をなぞっていると考えます。そのとき《みえているもの》は感情とリンクしていると思います。制作において、その形を丁寧に拾い、記録し、在るものを在るままに描くのではなく、私が《みたもの》を感じたように描く、という試みをしています。
(2020年4月アーティストステートメントより)