私は絵を通して、避けられない死という終末を知りつつも、それに抵抗しようとする命のエネルギーを描きたい。そのために表現を模索し続けています。
「泥の中から立ち上がろうとする生こそが、この世で最も美しい」亡くなった愛犬に教わった、私が表現したい唯一の美学です。
絵画の構造、強度、造形学や美学の知識は役に立ちますが、それだけでは精神を揺さぶれたとしても、命そのものを揺さぶることができません。
ファインアートとは、人に生きる欲動を与えるものと私は考えます。そこには力強さ、愛と祈りが必要なのだと、日々の制作から学びました。
まだ私は力不足です。ですがいつの日か、絵に命を生の方向へ動かせるほどの絵を描きたいです。