割と小さい頃から、家にいながら、外に出ず、定年のない仕事が良いと思っていたことが基本的にある。
そこに、祖父から、僕が小さい頃に誕生日プレゼントとしてもらった、スケッチブックの影響がある。
このスケッチブックには、いろんなことが書かれてあった。
祖父の手書きである。
内容は、星座のはなし、世界の歴史、盆栽、などが、イラスト入りで書かれていた。
色も塗ってあった。
当時はなんとも思わなかったが、今改めて見ると、力強いポセイドン、暴れ馬、盆栽の黒松、どれも非常に魅力的に描かれている。
絵は、元となる本があって、それを真似て描いているのであるが、元の絵より当然下手。
下手だけども、何故か、非常に力強い。
より魅力的に描かれていた。
特に絵に興味があったわけでない。
だけれども、そのスケッチブックは、ずっと忘れずにいた。
それが、今に至る原因の一つである。