いつか必ず死ななければならないと気付いたのは、8歳くらいの時でした。
自分が永遠に消えるかもしれなくて、それは実際に死んでみるまでわからない。 夜に寝ながら「意識が消滅する日」のことを思い詰めていると、口から心臓を吐いてしまいそうになりました。
何とかしなければならない、と思いました。 死んでしまうことではなく、自分を何とかしなくてはなりません。 生きているあいだに、死んでしまうことに納得しなければなりません。 わたしは自分を励ますために “怖い” や “悲しい” を、できるだけ明るく描き残そうと思いました。