_artist statement
時間や先入観と距離を置いてデータを吟味、セレクトし、
新たな視点で視覚的価値を構築してゆくこと。
それが私の最もな関心であり、写真で表現すべきものだと考えている。
同時にその根底には撮影時の自己視点の否定があり、
当初から枝分かれた異なる自己の発見を目的としている。
また共同存在などの思想に影響を受け、
存在とは他の存在と同時に共有する観測であるという見解に興味を持っている。
ソーシャルメディアを共有し、互いを観測することで存在する現代の自己。
加工され、再構築された情報であっても作り上げられる存在。
個の視点が観測者を媒介とし、どのような存在になってゆくのか、
高度情報化社会と結びつけ、写真というメディアを通して制作を続けたい。