観察して描くことは、対象を良く知るということでもあり、ものの成り立ちを考えることでもあります。また、対象の気持ちを想像したり、作品を通して鑑賞者の気持ちを思い浮かべるなど、他者への思いやりにも結びつきます。
デッサンは、その地道な手作業の中で客観的、構造的な観察と発見があり、主体的な想像力とともに自らの思いを視覚表現に結びつけてくれる手段の一つでもあります。
芸術全般もまた、作品と人との間で行われる手続きと地道な手仕事から生まれる感性が、人間性の連鎖を引く起こすと考えられます。
芸術活動において、人の手仕事や感性が、人間性を育む心の支えになることを信じて、芸術美術に、関わり続けたいと考えています。