私とARTの関係はちょっと手を伸ばせば届きそうなお隣りの庭のようです。境界があって境界がないようなすぐさまお隣りから苦情を言われそうな関係です。
作品を作りそして壊してそこから得た断片を新しく作り直す。それは瞬間的に表現の変化を楽しむプロセスのようです。
幼稚園の体育館で姉のバレエの練習場の片隅が美術倶楽部の小スペース。フローリング床にカルトン置いて幼稚園児の私はひたすら絵を描いていました。その頃膨大な量を描いていたらしいですが親が密かに絵のストックしていた事を大人になって知り感謝です。天井にバレエの響き渡る声と手拍子、曲はシェルブールの雨傘。姉の足元ちらちら気にしながら床の振動を感じてリズムにのってアン.ドゥ.トロワ。小学生の頃から友だち集めて学級新聞勝手に編集長。また家に帰って毎日連載の漫画を描いて乞うご期待調子でMONO鉛筆と色鉛筆で描いた全ページ豪華カラー版を教室のみんなに見せていました。 中学生から本格的に木炭デッサンと油絵を師事してもらえる環境に。中学、高校と美術部と写真部に。そして美術大学油絵学科の学業と並行してデザイン会社でアルバイト。油絵よりもデザインと写真の魅力に引き込まれ広告業界であっと言う間にワープして数十年。
油絵の具の匂いとインクジェットの色の粘りをこよなく愛する私です。
あの頃の延長が今なんですよね。