Mystique in Bloom #370: 霧の庭の青き花姫

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所属
フリー
経歴
米国の現地高校卒業後帰国し、グラフィックデザイン専門学校に入学。そこでアートに目覚め、アナログとデジタルの両方を独学しながら作品製作に取り組む。
アート雑誌への投稿やアートイベントへの参加を重ね、その後ウェブデザイナーとして数年勤務した後、フリーランスとして活動を始める。
オリジナルで製作したTシャツなどのグッズ類が好評を得て、十年以上にわたり数千点以上販売、現在もほぼ毎日売れ続ける商品となる。
長年の手描き経験を経て、独自のデジタルドローイング手法を確立。その後、AIツールを製作工程に取り入れ、MystiQueenとしての活動を始める。
作品の注目ポイント
【作品イメージ】
むかしむかし、霧に包まれた幻想の王国に、青い髪を持つ美しい妖魔の貴族がいました。
彼女の名はルミエル。澄んだブルーの瞳は静かな湖のようで、長い髪は月の光を編んだように輝き、その上には不思議な花々が咲き誇っていました。
ルミエルは花の妖魔の貴族の当主であり、広大な庭園を持ち、その庭はいつも霧に包まれた幻想的な世界でした。
彼女の庭には、世界で最も美しい花々が咲いていました。
黄色い花が広がる果てしない花畑、虹色のつぼみをつける神秘の樹、風が吹くたびに歌う銀の葉。
彼女は花々を愛し、まるで自分の子供のように大切に育てていました。
そのありさまは
霧は夢を織り 光の糸を編む
ルミエルの髪に揺れる青の花
風がそっと囁けば 花は歌い
静かな湖の瞳に 映る月の雫
しかし、その美しさを狙う者がいました。
ある日、遠くの王国から一人の旅人がやってきました。
彼はその国の王に仕える騎士で、王の命令でルミエルの庭から「永遠に枯れない花」を持ち帰るよう言い渡されていました。
旅人は霧の庭に足を踏み入れましたが、すぐに迷ってしまいました。
どこを見ても花々が咲き乱れ、甘い香りが誘うように漂い、足元には柔らかな光の粒が舞っていました。
すると、霧の奥からルミエルが現れました。
「あなたは何を求めてこの庭へいらしたの?」
旅人は正直に答えました。「私は王の命で、枯れぬ花を持ち帰らねばならないのです。」
ルミエルは静かに微笑みました。
「花は奪われるために咲くのではありません。愛され、育てられてこそ、その美しさは永遠になるのです。」
旅人は戸惑いました。
今まで戦いばかりの日々を過ごしてきた彼には、「育てる」ことの意味が分かりませんでした。
しかし、ルミエルは彼を庭の奥へと招き、一緒に花を植えるように言いました。
旅人は初めて土に触れ、種を蒔き、水を与えました。
すると、小さな芽が顔を出し、やがて輝くような金色の花が咲きました。
その瞬間、旅人は気づきました。
美しさとは奪うものではなく、心を込めて育てるものなのだと。
すなわち
金の蕾は目覚めを待ち
旅人の手のひらに 温かな鼓動
土はやわらかく 心を抱き
種は祈りのように 静かに息をする
彼は国へ帰ることをやめ、ルミエルの庭に留まりました。
そして彼女とともに花々を育て、霧の庭はますます豊かになっていきました。
こうして、ルミエルの庭はいつまでも美しく咲き誇り、彼女の髪に咲く花々は、誰の手によっても枯れることはありませんでした。
かくて
奪う手には 花は閉じ
育む指には 光が咲く
霧の庭に降る 静寂の調べ
それは優しく いつまでも続く
Mystique in Bloomは私の複数ある作品コレクションの一つで「幻想的な自然の中にある神秘」をイメージしています。
【作品について】
私が個人で製作したオリジナルの作品です。
原画ではなくキャンバスにプリントした作品となります。
手作業による製作工程にAIツールを加え、心を込めて製作しています。
一点ものとなりますので、裏面にサインを入れさせていただきます。
この作品を気に入っていただけましたら嬉しいです。
画像はイメージとなりますので、色味や質感が実物と若干異なる場合がございます。
受注生産になりますので発送までに3日前後頂いております。
発送時の梱包材にリサイクル品を使用させて頂く場合がございます。
アーティストになった理由
子どもの頃から美術はつねに好成績で、特にシャーペンだけで描く写実画が得意でしたが、アーティストとして食べていくのは無理だろうと感じていたので、米国の現地高校卒業後、東京のグラフィックデザイン学校に入学。在学中のある日、突然スケッチブック数冊がすぐにいっぱいになるほど絵のアイディアが湧き始めて、それから、やはりアーティストになりたいと思うようになり、独学で練習したり、デジタルアートを学びながら、作品を雑誌に投稿したり、デザフェスなどのイベントに参加するようになりました。
メッセージ
私の作品は、作品と詩を組み合わせた、ナラティブ・エクフラシス(物語的絵画詩)と名付けた独自のスタイルが特徴です。
絵と詩を組み合わせると、観覧者をより深く没入できるのではないかと考えています。
私は子どもの頃、学校ではマンガ家の絵を誰が一番上手く描けるかが流行っていました。私もクラスの人気者になりたくて、一生懸命真似て描いていましたが、結局、他の子のほうが上手かったですし、同じ絵を皆で描いても面白くないと感じました。そこで、自分で独自のキャラクターを考えて、マンガや絵を描くようになりました。
昔から今でも、私はオリジナリティを保つため、できるだけ他の作品を見ないようにしています。世間にはさまざまな個性があったほうが面白いと考えているからです。
私は自分のアイデアの源泉は音楽だと考えており、絵画や音楽を問わず、すべてのアーティストをリスペクトしています。
これまで使った手描きやグラフィックデザインのスキルを活かし、一点一点時間をかけて心を込めて製作しています。
すべての作品は一点物となります。今後ともよろしくお願いいたします。
info@mystiqueen.com
よくあるご質問
Q.作品の購入方法、手順を教えてください
A.
購入方法・手順に関する説明ページをご確認ください。
Q.送料はかかりますか?
A.配送エリアにより送料が異なります。詳細は以下のページをご確認ください。
配送方法|送料・代引手数料について
Q.購入を検討している商品の仮押さえ・取り置きは可能ですか?
A.商品の仮押さえ・取り置きも可能です。作家と相談の上、ご対応致します。
ご検討中の作品がございましたら、各商品ページにございます「作品について問い合わせる」ボタン、もしくはお問い合わせページよりお問合せください。