1970年12月10日
大阪府岸和田市に生まれました。
「愛されるためには
力を見せつけなければいけない
役に立つ人間にならなければいけない
人より優れていなければいけない」
と信じ、絶えず競争し、虚勢を張って生きてきました。
受験戦争を勝ち抜き、京都大学法学部に現役入学。
卒業後は司法書士に。
自分の事務所を持ったものの、生きづらさを感じはじめ、心と癒やしについて学び、心理カウンセラーに転身。
絵とはほぼ無縁な人生を生きてきましたが、50歳になって絵を描く楽しさに目覚めました。
「若い女性やイケメンにお花を飾ってる写真はたくさんあるのに、なんでおっさんはないねん?」
と思ったことが、「花おっさん」を描きはじめた直接のきっかけです。
私の父は、周りの賞賛や敬意が欲しくて、いつも人と競争し、力の証明をしていました。
その父が亡くなったとき葬儀に参列したのは、ほんの一部の家族と親族だけでした。
このとき、父や私自身の生き方に強い疑問を感じたことも、「花おっさん」を描く動機となっているのかもしれません。
「俺って、凄いんだぞ」「俺って、人より優れてるんだぞ」と周りと競争し、力を誇示しなくても
ただ存在しているだけで価値があるし、愛される
そんなふうに生きられるおっさんが増えたなら、この世界はもっと平和に、幸せになるはず。
そう願って私は、おっさんにお花を咲かせています。