北海道の支笏洞爺国立公園の山の中で
田舎暮らしをして22年目
自宅兼工房は人里離れた山の中
幹周りが3メートルもあるイチイのご神木や
同じく3m級の二股桂の巨樹や苔むした巨石群
トトロのフキのような180センチ超え巨大フキもあるパワースポット
子供たちと泥だらけの手作り暮らしを始めて
濾過しただけのきれいな水と天然温泉
薪の火で調理をする畑の無農薬野菜をいただく日々で
人は自然無しでは生きられないことを痛感
日の光や水や土、風に感謝して
出来るだけ地球を汚さないような循環する暮らしを模索
犬、猫、鶏とくるくる回る百姓暮らしに行き着く
半農半ぱん屋を始めて20年
完全植物素材のプラントベースベーカーとして活動中
利き手の骨折にて長時間力が入らず大量生産が出来なくなり
仕事のあり方を根本から見直す事に
ぱん屋を始める前はずっと絵や詞を描いていた
進路を決めるとき諸事情あって大学は無理だったので
何か自分にできることがあるのか探したら
特に習ってもいないのに絵を褒められたことを思い出した
何か才能のようなものがある可能性があるならやってみたいと
1年間働いてお金を貯めて美術の専門学校に入った
卒制や幾つかのコンペで賞を貰いその後小さく描き続けていた
結婚して子供を授かりどうやって育てたら良いか模索したら
世界中の様々な問題に行き着いた
中学の時に感じた未だ平等でも平和でも安心でもないこの世界を
生き抜かねばならない子供達に何を伝えたら良いのか
また諸事情ありシンママになって子供を養うのに
子供達を健やかに育てる為本物の食をあげたくて百姓とぱん屋を始め
子育て田舎暮らしを優先し思うところあって一度断筆したが
骨折した右手が以前のように戻らず、製作出来るものが限られ
チェンソーやマサカリ、草刈り機も短時間しかできなくなり
どうしようかとまたあるもの、できるものを見直していたら
絵を評価していただくことが多くて驚いた
私にとって絵は大して労せず息をするように生まれるものだったから
逆に苦労して生まれたものの方が価値があるように思っていて
自分の絵の価値がどうとか思わなかったのだけど
周りから活かさないと勿体無いと言っていただき
子供達にはぱんより絵の方が売れるんじゃね?と
容赦なくもありがたい評価激励をいただき
利き手の按配と今後の生き方、子供達の巣立ち具合も相まって
描くことを再開する事にしました